民衆などというものは、いつでも支配者の思い通りになる

人々を政治指導者の望むようにするのは簡単です。
国民にむかって、われわれは攻撃されかかっているのだと煽り、
平和主義者に対しては、愛国心が欠けていると非難すればよいのです。
そして国を更なる危険に曝す。このやり方はどんな国でも有効ですよ。


ナチスドイツ国家元帥ヘルマン・ゲーリング

第二次世界大戦後のニュンベルク裁判で証言したナチス高官の一説。これは60数年たった今なお有効である。ブッシュ政権下のアメリカでイラク戦争に突入する際に使った手法がそのまんまであることには苦笑する。中国共産党が日本を悪者にして人民を掌握しているのもこれに類する。また近年日本でも北朝鮮を敵視することで政権運営がやりやすくなっている感も否めない。また市民レベルでもサヨはファシズムの脅威を煽り、ウヨは革命主義者の脅威を煽ることで運動の源泉としている。民衆が賢くなることはありえないのだろうか。ネットによる情報革命が良い方向に動くことを期待したい。