夢見る才能

将来の夢じゃなくて夜寝てるときに見る夢のことね。


他人の夢の話ほどくだらねぇものはねぇと重々自覚した上で書くんだけど
私は夜、夢を見ることの天才なんじゃないかと思う。


今日も高校生のとき、つきあっていた彼女の家に行く夢を見たんだけどお話としてすげードラマチックなんだ。今まで読んだどんな小説にも負けないぐらい官能的。夢って支離滅裂なものが多いって聞くけど自分が見る夢は全部スジが通ってることが多いんだよね。頭の中にシナリオライターがいるんじゃないかってぐらい物語的によくまとまってる。そんで夢にでてくる家の構造とかインテリアとかもすごくおしゃれなんだ。当然その手の雑誌もまったく見ないのになぜこんなに美しい舞台美術を創作できるのかも謎。実際の私は自分の部屋のかたずけさえ満足にできないダメ男。芸術の才能なんてからきし無いのに。誰がこの総合芸術を作り上げているんだ?と起きた後に考えるんだけど、やっぱりそれは俺の脳なんだよね。厳密に言うと半覚醒状態の俺の脳。映像表現なんて創作したことなど皆無なのに、なぜこんなステキな映画を自動生成できるのかすごい不思議。


すごい才能だな俺の脳!と思うんだけど起きてるときにその才能はまったくいかされない。夢を構成しているドラマを作る能力とか映像を作るデザイナーの能力は起きてしまうと消えてしまう。ふだんの私はそこらへんの女子中学生よりも芸術的な想像力が貧困なのに夢見る私は日本の映画監督なんて目じゃないぜってぐらい凝った演出ができる。これって科学的にどう解釈されるんだろう。


と、ここまで書いて恥ずかしくなってきた。
やっぱり夢の話なんて書くもんじゃない。